すみれが咲き始めました。
ムスメの名前もすみれです。
なぜ「すみれ」?と時々尋ねられます。
村上春樹の小説、スプートニクの恋人の登場人物からではありません。踊る大捜査線でもありません。パーマン3号でもありませんし、有名なラーメン屋さんでもありません。
「すみれほど小さきものに生まれたし」という夏目漱石の歌がありまして、つまりはすみれくらい謙虚で慎ましくありたいものだ、ということなのですが、そんな控えめな人になってもらいたいと、すみれと名付けました。
可憐な印象ですが、そんな見た目とは裏腹に、コンクリートのすき間から顔を出していたりとなかなか生命力の強い植物でもあります。
桜みたいにぱっと目立つ華やかさはないけれど、足下にひっそり咲く小さな花々も好きなのです。