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小沢征爾さん

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「水曜日空いてる?小沢征爾さんのオペラのゲネプロの招待席があるよー。」と友達からメール。
い、行きます、行きます!!と二つ返事、いや、三十五返事くらいの勢いです。

最近、松本市内にできたミナで買ったという可愛いワンピースのよく似合う友達と待ち合わせて、芸術館のホールへ。
案内された席は、なんと前から2列目。
ばっちりオーケストラピットが見えます。
なんという贅沢!!ありがとう。

小澤征爾さんの指揮するサイトウキネンオーケストラは、子供が生まれる前に、奇跡的にチケットがとれて観に行ったことがあります。
そんなにクラシックに詳しいわけでもないのですが(吹奏楽部だったけど、さぼって怒られてばかりだったし!)なんというか、生のオーケストラの圧倒的な音の質がすごいのはもちろんですが、小澤さんの楽しそうに振る姿がとても印象的で、体全体から何かを発しているような、まるで気持ちよく踊っているかのような指揮と、その動きを楽器の音にして返すオーケストラの一体感が忘れられなくて、いつかまた観たい!と思っていたのです。

オペラが始まる前に、潮田益子さんへ、、と、表示がでて(オペラの日本語訳を表示するために、舞台横に文字が出るのです)奥から、小澤さんが出てきて、指揮台に立ち、すっと手を上げ、静かにヴァイオリン四重奏が始まりました。
すごく優しくて、美しいと同時に切なくて、久々に音楽聞いて、ぞわーっとして涙が出ました。
何の曲なのかもわかんないのに。
(後から知ったのですが、モーツァルトのディベルティメント第2楽章でした。)

オペラもすごくよかった。
ゲネプロといっても最終日なので、通しで行われ、すべてが本番と同じでした。

前衛的な装置や衣装。
伝統的なオペラとは全然違う印象で、超豪華なミュージカルといった感じ。
舞台装置や衣装も、全てがとてもかっこよくて洗練されていて、うっとり。
もちろん、人の声なの?!って疑っちゃうくらい、ホール中に響くスゴイ歌声にも圧倒されっぱなし。

小澤さんの指揮は、オペラということもあって、以前にみたような全身を使ってのエネルギッシュな指揮ではなかったけれど、なんだろう、オーラ?っていうのでしょうか。体は小さいし、そんなにわーっと動くのではないのに、大きく見える感じというか。
そして、近くの席で表情が良くみえるということもあって、体の動きだけでなく、表情もとてもチャーミングな人だなーとも思いました。


2本目のオペラは(2本立てなのです)ステファヌ・ドゥネーヴの指揮。
こちらは、コミカルな喜劇。たくさん笑いどころがあって楽しめました。
1本目で子供を演じた人が、今度は全然違うセクシーな女性を演じるそのギャップも面白かった!
オペラ歌手って、こう、見ためどーんと迫力ある人のイメージだったのですが、イザベル・レナードさんは、スタイルもよくって美人さん。もちろん歌もスバラシイ。


歌舞伎の平成中村座を観た時も思ったのですが、松本は小さな地方都市なのに、こうして一流の人たちが定期的にやってきて、スゴイものをみせてくれる。
何か、人をひきつけるものがあるのかな、松本。
(小澤征爾さんは毎年、松本で蕎麦を食べるのが楽しみらしいですけどね!)

ともあれ、贅沢な時間を過ごすことのできた水曜日だったのでした。
by sayaka_ozawa | 2013-08-22 20:58 | 覚え書き


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