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らんまネックレスができるまで その4

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石が届きました。
メインで使うスイスブルートパーズは天然石です。
インクルージョン(内包物)がなるべく少ない、透明感があって美しい石を選んでセットしていきます。

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そのブルートパーズを引き立てる、脇石。
手前の濃い石から、合成サファイア、ブルートパーズ(天然)、キュービックジルコニア。

さて、製造過程に話を戻しましょう。

前回の大原型には周りにミル打ち(粒状の飾り)を施していませんでしたね。
一旦金属になった大原型に、ひとつひとつ、ミルたがね(ちいさい粒粒のスタンプのようなもの)でミル打ちを施していきます。
つぶつぶ、全部、手で打ち込みました。何個あるか、数えてませんが、とにかくいっぱい。そして一発勝負!
非常に真剣な作業なので、写真はないです。(邪魔しちゃいけないってことで、、、スミマセン。)

そのミル打ちを施した大原型を、もう一度型取りして鋳造します。
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鋳造から上がってくると、湯道といって、型に銀を流し込んだときの跡が残っています。
これを、、
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ヤスリで削り、なめらかに。
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だんだんとヤスリの目を細かくしてきます。これは、リューターという道具で紙ヤスリをかけているところ。


2個のパーツをくっつけて、銀ローで溶接します。
まんべんなく熱しないと、均等にローが流れないそうです。
これで、中空構造になりました。


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銀が、硫黄と反応して黒くなる性質を利用。全体を燻して黒くします。

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天道家に代々伝わるペンダント、、、ということで、アンティークジュエリーのような風合いに仕上げていきます。
このネックレスは、スターリングシルバー(925)で作るのですが、歴史的にもシルバーはジュエリーに古くから使われてきた素材。
銀細工の歴史は長いので、、、天道家に伝わっているとしても、、、不思議はありません!!

さて、次は、石留め。
ボンドなどは使いません!!
伝統的なジュエリー製作の方法で、石枠を倒しながら、ひとつひとつ丁寧に石を留めていきます。
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けっこう時間と手間のかかる作業です。


最後に、覆輪(石をとめた石枠)を整え、チェーンを通して、完成!!
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監督さん、プロデューサーさんをはじめ、撮影班のみなさんにとても喜んでいただけました。よかったよかった。
そうそう、撮影でお会いしたときには、ガッキーもとても褒めてくれましたよ♪


長くなってきたので、今回はここまで。
ラスト(その5)は、ピンクバージョンのお話を予定しております。

こちらのペンダントは、日本テレビの通販サイトさんで受注販売をさせていただいています。
日テレ屋 web
12月9日のドラマ放映中に「dボタン」を押してデータ放送に参加すると、このネックレスが当たるというプレゼント企画もありますよ♪

(金曜日の日本テレビさんは、らんま〜ラビュタとナイスな流れですが、こちらのネックレスは同じ青色でも飛行石ではありません。バルスとか唱えても何も起きませんのでご了承下さい。)

今までの「らんまネックレスができるまで」
by sayaka_ozawa | 2011-12-07 16:19 | 仕事のこと


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