今日は入学式でした。
ゆうたろうがこれから通う小学校はシンタロウさんの母校でもあります。
建物は5年くらい前に立派な校舎に立て替えられました。(その新しい校舎の屋根は、じいじが作った屋根。ちょっと自慢です。)
仕事に行く前に、一緒に入学式に参加したシンタロウさん。立て替えですっかり変わってしまった学校に驚きながらも、嬉しそうに校歌を25年ぶりに歌っていました。
式が終わったあとは、いろいろな説明や役員決めなどがあるので、私が残り、シンタロウさんは先に帰ることになっていました。
滞りなく全てが終わって、さあ帰ろう、と思ったら、シンタロウさんが待っていました。
あれ、どうして?先に仕事行くんじゃなかったの?
「写真をどうしても撮りたくて。待ってた。」
どういうこと?
式始まる前に十分撮ったよ?
シンタロウさんが、こっち、こっち、と連れて行ってくれたのは、校庭のすみっこにある松の木。
聞けば、立て替えですっかり変わった小学校、一カ所だけ変わっていなかったのが、この松の木。そして、シンタロウさんが入学式の日に、この松の木の下で写真を撮ったそうです。
帰ろうとして、松を見つけ、どうしても写真を残したいと思ったというわけでした。
同じ木の下ででランドセルを背負ったゆうたろう。
もしかしたら、いつか彼もまたこの松の木の下で、自分の息子にカメラを向ける日が来るのかもしれません。